認定番号012

野生のハスおよびキバナハスのコレクション

Collection of wild lotus and yellow lotus species
Kyoto Botanical Gardens

認定日:2022年3月14日、認定期間:2022年3月14日~2027年3月13日

コレクション概要

 ハス属を含むハス科は、かつて今よりも多様で広く分布していたことが知られている。現存するハス属 2 種のうち、ハスは、古代から人との関わりが深く、食用や観賞を目的として交配がくり返されたため、原種や現在の分布に至った経緯が明らかでない。一方、キバナハスは、野生個体かどうかは比較的判断しやすい。京都府立植物園では、2006 年から本格的なハス属の収集を開始し、海外での調査等で採集された野生種 2 種の 19 系統 121 個体を保有する。本コレクションは、ハス属の保全だけではなく、原種が持つ形質、生態的特性、栽培品種との遺伝的関係、および分布拡大の経過などを解明・考察するうえで重要である。

コレクションの種数・品種数
・ユーラシア大陸東部地域の野生ハス(N. nucifera)`
  7系統32個体(11栄養系、21果実(現地採取18果実、国内増殖3果実))
・オーストラリア大陸北部地域の野生ハス(N. nucifera)
  2系統 8個体(2栄養系、6果実(国内増殖)
・北米大陸中東部地域の野生キバナハス(N. lutea)
  10系統81個体 (10栄養系、71果実(現地採取))

合計 2種19系統121 個体(23栄養系、98果実(現地採取89、国内増殖9)
コレクションの所在地・問い合わせ先など
コレクションホルダー 京都府立植物園
所在地 〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町
問合せ先 電話:075-701-0141
ファックス:075-701-0142
公開の状況 全てのコレクションを一般展示エリアで公開している。2021年度はパネルを設置して解説を行い、電照栽培により開花に至ったユーラシア大陸東部地域の野生ハスを初めて一般に公開した。
種・品種の概要
番号 写真 植物名の学名表記 植物名の日本語表記 特性情報
0001 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0002 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0003 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0004 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0005 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0006 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0007 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重。
京都における自然条件下の栽培では未開花であり、電照栽培を行うことで開花に至る。
0008 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重、無条、花托が小型。
耐寒性が劣る。
0009 Nelumbo nucifera ハス 紅色一重、無条、花托が小型。
耐寒性が劣る。
0010 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重。
汽水域に生育する。
0011 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重。
0012 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重。
汽水域に生育する。
0013 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重。
高緯度地域産であるため、花上がりが極めて悪い。
0014 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重。
0015 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重、大型。
汽水域に生育。
0016 Nelumbo lutea キバナハス 淡黄色一重、大型。
0017 Nelumbo lutea キバナハス 大型。淡黄色一重。
0018 Nelumbo lutea キバナハス 濃黄色一重、丸弁。
海と孤立した池に生育。
0019 Nelumbo lutea キバナハス 濃黄色一重、丸弁。
海に繋がる水域に生育。