現在位置
トップページ > 事業紹介 > 植物多様性保全事業 (背景)
本文ここから

植物多様性保全事業 (背景)

日本植物園協会では、植物園の責務と社会要請に応えるため、植物の多様性保全活動に力を入れています。
この活動の一部は、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて実施しています。

  • 内容
  • 背景
  • 連携

日本の植物多様性

日本列島は自然環境が多様で豊かな植物相に恵まれてきました。また、日本人は昔から自然と上手につきあってきたため、植物の多様性も残されてきました。現在、日本全土に維管束植物(種子植物・シダ植物)は約7000種類が生育しています。しかし明治以降、開発や採取等の人間活動の影響や、里山の減少等により、それまでに維持されてきた環境が変化し、多くの植物の生存が危ぶまれるようになってきました。平成19年度環境省レッドリストでは、絶滅危惧植物が1690種類もあがっています。

世界の動き

現在世界中で多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。1992年、国連環境開発会議で生物多様性条約が採択されました。2002年の本条約締約国会議では2010年目標が定められ、世界中でこれに向けた様々な施策が講じられています。同年に採択された世界植物保全戦略では、絶滅危惧植物の60%を利用可能な状態で生息域外において保全し、それらのうちの10%を種の回復・復元事業の対象とすることを目指しています。また2010年は国連の定めた生物多様性年でもあり重要な年となります。

植物園への期待

環境省は生物多様性に関して生物多様性国家戦略をまとめ、稀少野生植物種の保全における植物園の重要性をうたっています。また絶滅のおそれのある野生動植物種の生息域外保全に関する基本方針を作成し、環境省と日本植物園協会は相互に連携をはかり生息域外保全を推進することになっています。植物園は栽培や保存の拠点であり、総合的な調査や研究が可能な場であることから、生物多様性の保全が植物園における重要な役割の一つであるという社会の要請も高まっています。

リンク

  1. ※以下は環境省のホームページを参照
  2. 平成24年度環境省レッドリスト
  3. GSPC2011-2020
  4. 生物多様性国家戦略2011-2020
  5. 絶滅のおそれのある野生動植物種の生息域外保全に関する基本方針
  • 内容
  • 背景
  • 連携